JAGE杯
JAGE杯はD杯と並ぶモトジムカーナにおける公式戦のひとつで年間4戦にて行われています。
会場は茨城県にあるトミンモーターランド
参加人数は100〜150人程度
参加クラスの人数分布は
A級15〜20 B級10〜15 C1級40〜50 C2級25〜35
N級20〜30 NL級3〜5
ダンロップ 杯と比べて目立つ違いはやはりA級の少なさでしょうか。
人数だけでなく雰囲気やポイント争いの難易度にも大きく影響してきます。例えるなら関東で行われる地方選という感じでしょうか。
コースもトミンモーターランドの狭い会場に設定される為、ダンロップ 杯よりも小さくテクニカルなコースが特徴です。元からあるクランクやS字オーバルセクション等毎回似たような所を走るコースでもあるので同会場を使った練習会に参加している選手にアドバンテージがあるのは否めません。
2023年現在においてポイントを狙うにはD杯より確実に有利になります。それは単純にA級B級の出場者が、少ないことにあります。
会場の路面は大変グリップが良く、かなり食い付きます。どの位かと言うと仮にウェット路面であってもしっかり温めたタイヤであればかなりグリップするレベルです。そう言った意味では筑波サーキットより安全とも言えるかもしれません。
関東の地方戦という表現をしましたが、公式戦であることには間違いないので
C1級以下の選手には1発昇格のチャンスがある事には変わりありません。ならばこっちの方が、、、と思うのは早計であり、昇格を狙うにあたっての難易度は低くはありません。
その理由は
この記事のトップの画像に写っている選手の圧倒的な速さによるものです。業界でチャンプと呼ばれるこの選手は驚くことにこの大会がトミンモーターランドで開催されるようになった2009年以降、一度もチャンピオンを他者に譲っていない程の絶対王者であり現在もその記録は継続中です。
その速さは時には総合順位2位の選手に2%ほどの差をつけて優勝する事もあるほどで、そうなるともちろん昇格を目指す選手やポイントを取りたい他の選手にも影響してきます。
炎上を恐れず言えば
モトジムカーナにおけるパワーバランスはこの方1人が参加するかしないかで決定してしまうのです。
そんな状況を打破すべく全ての選手が追いつけ追い越せと躍起になっているのですが、いまだにその牙城を崩せずにいるのが現状です。
Tチャンプ&NSR250R
恐るべし。